日本人の平均値(上巻)

日本人の平均値(上巻) 表紙イメージ

[著者] 鳥羽賢

日本人はとかく「みんなと同じ」であることを好む傾向にある。島国で単一民族国家であるために周囲と違う行動をすると社会から受け入れられなくなってしまうのではないかという恐れもあるからだろう。
いい意味でも悪い意味でも周囲と違いすぎないこととは、つまり平均的な位置にとどまっていることを意味する。日本人の多くは平均的であること、他人と同じであることに安心感を持って暮らしている。
平均的な人生を送るためには、まず平均がどこにあるのか知らなくてはいけない。そういった方々の要望にお答えするために、日本人のあらゆる側面の平均値をまとめて一冊のデータ本にしてみた。
データは全て都道府県別になっている。日本全体の平均だけではなく、自分の県の平均も分かるというわけだ。そして各県が日本の中で何番目に位置するのか知るために、各データには順位もつけてある。自分の県はこの部分では日本で上の方にいるけど、あの部分では下から数えた方が早いなどという事実が分かる。そして上位と下位の5県は別にまとめてある。
それから全ての項目ではないが、時系列データも掲載している。過去数年~数十年の数値の推移が分かるので、日本人の生活がどのように変化してきたのかが見える。なお同じ年度でも、時系列データ内の数値と都道府県別データにある全国平均の数値が違っているケースも随所にある。しかしこれは統計をそのまま掲載したものであり、統計の取り方によって結果に多少の誤差が出てくるために、そうなったものであると思われる。
第1章から第7章までで生活のあらゆる側面を網羅した「日本人の平均」、日本人はどのような民族なのかを改めて理解できる手助けになれば幸いと思っている。
(「まえがき」より)
※上巻には、「1.身体」「2.お金」「3.仕事」「4.教育」を収録。

定価:660円(本体600円+税10%)