営業の勉強術!

営業の勉強術! 表紙イメージ

[著者] 島田士郎

営業マンは、毎日たくさんの人と会う。ウマの合う人、合わない人。尊敬できる人、できない人。好きな人、嫌いな人……。十人十色さまざまな個性を持つ人と、いろいろな形でコミュニケーションをとる。どんなときでも相手と五分に渡り合わねばならないから、営業マンにはさまざまな勉強が必要になる。経験を積み重ねても、学ぶ姿勢が求められる。
それでは営業マンは、どのようなことを誰から学び、ビジネス現場でどう活かしたらよいのだろうか? そこが一番重要なテーマである。せっかく向上心に燃え、自分の時間を切り詰めて勉強しても、仕事に役立たなければ何にもならない。
本を読むことも大事、講演やテープを聞くことも大事、情報の受発信も大事……。勉強することはたくさんあるけれど、何よりも大切にしたいのは人と会うことだ。お客さまを初めとして、会社の上司や同僚、ライバルの営業マン、出会う一人ひとりが師匠になる。
営業の最前線は、人生の学校である。あらゆる場面で、さまざまなことを教えてくれる。
自分と異なる人生観や価値観と触れ合うたびに、新しい発見がもたらされ、成長のチャンスが訪れる。面談した相手から厳しい対応を迫られたり、胸に突き刺さる言葉を浴びせられると、営業マンは攻撃から身を守ろうと、自分の心にバリアを張りたくなるが、そこで逃げ出してしまうのか、それとも真正面から取り組むか、営業マンとして大きく育つか否かの分岐点である。苦しいときに踏ん張る力を養うことが最大の勉強だ。
そうは言っても、現場の経験を積み重ねるだけでは、営業マンは井の中の蛙である。同じことを経験しても、サラリと流してしまうのか、深く掘り下げていくのか、歳月を経るほど大きな差が開く。一つひとつの経験を自分のものにするには、きちんと手順を追って整理するための知識と知恵が求められる。営業マンになってからも、私はたくさんの本を読んでいる。学生時代の読書と一番違うのは、問題解決を図るためにページを開くことである。目的意識を自覚すれば、本に限らず教材になるツールは周囲に溢れている。何のために勉強するのか、忘れないことが肝心だ。
この本は私自身の経験を踏まえ、営業マンとして成功するための勉強術を具体的にわかりやすく書いている。
(「プロローグ」より抜粋)

定価:660円(本体600円+税10%)