[著者] 島田士郎

営業リーダーとしての心構えは大切だが、それだけでは思い通りに仕事を進められない。
どうすれば部下が心を開くのか、コーチングやメンタリング、コンピテンシーの基本を理解して、フラットな視点からコミュニケーションを捉え直すことが重要である。
経営トップの意思を充分に読み切って、効率的にサポートするためには、上手にMBOを採り入れたり、財務諸表の意味をわかりやすく伝えたり、数字に裏付けられたマネジメントも必要になる。合理的な説明ができなければ、部下は上司に人生を預けられない。
部下と同行し販売促進を展開するときは、とりわけ具体的な指導が求められていく。実力を見せつけて部下を萎縮させても、横槍を入れて足を引っ張っても、上司としての信頼は得られない。数少ないチャンスを活かし、強い絆を繋ぐことである。
何よりも大切なのは、自分が成長することだ。日々新たな気持ちで人間的魅力を磨き、誰にも負けない個性を輝かせれば、自ずからリーダーシップを発揮できる。一緒に働きたいと願う人が多くなるほど、会社の内外に確かな人脈が大きな輪を広げる。
さまざまな角度から組織と人を見据えて、営業の指導力を身につけるコツを、それぞれのテーマに沿って書き下ろしている。
指導力のエッセンスがわかれば、営業マンは職人気質に陥らず、自分を取り巻く環境を上手に活用し、無限の可能性を切り開いていける。
（「プロローグ」より抜粋）

定価：660円（本体600円＋税10%）