[著者] 島田士郎

売れる営業マンと売れない営業マンは、どこで決定的な差が開くのだろうか？　いろいろな要因が考えられるが、重要なものとして企画力が挙げられる。
企画力のない営業マンは、お客さまと会社の間を御用聞きのように往復し、額に汗を滲ませるのが精一杯である。
企画力のある営業マンは、自分が取り扱う商品やサービスが、どのような目的で生み出され、どんな人たちに利用されているのか、きちんと理解している。それぞれの機能や効用を充分にわきまえているから、セールスポイントを最大限に引き出せる。
この本は、マーケティングの基本から営業戦略の策定まで、営業マンに必要不可欠な企画力の活かし方を説いている。市場とターゲットを的確に捉え、フレキシブルな発想で商品やサービスを捉え直し、個性をプロデュースする方法をわかりやすく書いている。
価値観が多様化するこれからの時代には、強靱な肉体とタフな精神力だけでは壁を乗り越えられない。一人ひとりのユーザーのライフスタイルに着目し、ニーズに対応したオンリーワンの価値観を提示できなければ、どんなに大きな会社でも淘汰から免れない。
そこで勝ち残るには、他社との差別化が重要である。営業マンの熱意だけでは、お客さまを説得するのは難しい。こうした問題に直面し、売上が伸び悩んでいる営業マンにとって、この本は多くのヒントを示唆している。
（「プロローグ」より抜粋）

定価：660円（本体600円＋税10%）